要約
こんにちは、クムです!今回から新しい企画として、ゲームに関する書籍を紹介していきます。第1回目に取り上げるのは、與那覇潤さんと小野卓也さんによる『ボードゲームで社会が変わる』です。本書は、ボードゲームが社会に与える影響について、具体的な事例を交えながら紹介する内容となっています。
書籍の概要
本書は2023年11月に河出書房新社から出版され、帯には「能力はもういらない、共に楽しむためのボードゲーム哲学」とあります。著者の與那覇さんは、過去に『知性は死なない 平成の鬱をこえて』を執筆しており、躁鬱病の療養中にボードゲームと出会った経験が本書にも反映されています。
各章の紹介
本書は以下のような章構成になっています:
- 第1章 なぜボードゲームに注目するか――「ブーム」の理由と現在地
ボードゲームがどのように注目されているのかを対談形式で紹介。 - 第2章 ボードゲームをどう楽しむか――有識者6名とのプレイング
有識者6名と共に実際にプレイし、その魅力を深掘り。 - 第3章 どんな未来をボードゲームは開くか――「遊戯するケア」の可能性
ボードゲームの社会的な可能性やケアの役割について考察。 - 第4章 ボードゲームはなにを私に考えさせたか――リワークデイケアでの体験から
精神科のプログラムに取り入れられたボードゲームの効果について。 - 第5章 ボードゲームはどこまで世界を掘り下げるか――「えっ!」と驚くテーマの作品たち
シチュエーション別におすすめのボードゲームが紹介されています。 - はじめての買い方ガイド① 超・初心者のためのボードゲーム購入術
- はじめての買い方ガイド② シチュエーション別 おすすめボードゲーム10選
例えば、カップル向けには『ガイスター』、子供と一緒に遊ぶなら『カヤナック』や『ウミガメの島』など、さまざまな場面に適したゲームが取り上げられています。
興味深かったポイント
本書では、ボードゲームデザイナーの役割についても触れられています。ゲームのルールを考案する作者は「ゲーム作家」と呼ばれ、作品ごとにファンを獲得しているとのこと。この点は、ゲームクリエイターを意識するデジタルゲームとも共通する部分がありました。
また、「ノットフォーミー(Not for me)」という表現が紹介されており、ゲームの好みを否定せず、自分には合わないという伝え方の重要性を説いています。さらに、「メリトクラシー(能力主義)」と「デモクラシー(民主主義)」という概念の違いについても考察されており、ゲーム体験における多様性の大切さを感じることができます。
まとめ
本書は、ボードゲームの楽しさを社会的視点から掘り下げる一冊です。初心者から上級者まで、幅広い層が楽しめる内容となっており、これからボードゲームに挑戦したい方にとっても有益な情報が満載です。
次回もゲーム関連の書籍を紹介していく予定ですので、ぜひお楽しみに!あなたのおすすめの本やボードゲームもコメントで教えてくださいね。
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このシリーズ「本で旅するゲームの世界」では、ゲームに関連する書籍を紹介しながら、ゲームの魅力をさらに深掘りしていきます。
📖 今回紹介した本はこちら
『ボードゲームで社会が変わる: 遊戯するケアへ』 (與那覇 潤・小野 卓也/河出書房新社)
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また次回の「本で旅するゲームの世界」もお楽しみに 🙂