イントロダクション
毎週日曜日に配信しているゲーム系ポッドキャスト「ゲームしあわせ紀行(ゲー旅)」。
今回はインタビュー回として、インディーゲーム『KARATE ROGUE(カラテローグ)』のプロデューサー/輝井堂GAMES代表・輝井永澄さんをお迎えしました。
出会いのきっかけは「東京eスポーツフェスタ2026」。そこでのミニインタビューを経て、現在開発中の『カラテローグ』と、2026年2月12日から開始予定のクラウドファンディングについて、じっくりお話を伺っています。
輝井永澄さんの歩みと創作の原点
輝井さんは、ゲーム業界で活動した後、現在はフリーランスのシナリオライター・作家として活躍されています。
代表作『空手バカ異世界』は小説から始まり、コミカライズ全6巻まで展開。空手や武道の経験を活かしたアクション描写が高く評価され、創作活動の大きな転機となりました。
学生時代から「作ること」そのものを自然に続けてきたという輝井さんにとって、創作は特別なものではなく、日常の延長線上にある行為だったと語られます。
「描写」と「体感」を大切にする表現哲学
インタビューでは、小説やゲームに共通する「描写」の考え方についても深く語られました。
輝井さんが重視しているのは、言葉で説明する前の“体感”。特にアクションシーンでは、0.1秒単位の判断や身体感覚をどう文章や演出に落とし込むかが重要だと言います。
武道やアクションの実体験があるからこそ、スローモーションのような時間操作や、緊張感のある表現が可能になる。その蓄積が、作品全体のリアリティを支えています。
『カラテローグ』誕生の背景
『カラテローグ』は、過去の開発経験で「完成させきれなかった」悔しさを原点に生まれた作品です。
次に作るなら「自分一人でも、必ず完成させられるもの」。そう決めた輝井さんは、企画・開発の大部分を自ら担い、確実に世に出すことを最優先にしました。
RPGツクールMVを採用したのも、開発サイクルを早く回し、試作→改善を繰り返すため。完成への確率を高めるための、現実的な選択でした。
個人制作とプロの力、そのバランス
基本は個人制作ながら、要所では信頼できるプロの力を借りています。
音楽は『ポケットモンスター』などにも関わる大賀智章さん、モンスタードットは銀親さん、ボイスは畠中愛さんが担当。
「誰かに任せないと完成しない作品にはしたくない」。その一方で、作品の質を高めるための協業は惜しまない。このバランス感覚も印象的でした。
ローグライク×空手というゲーム性
『カラテローグ』は、ローグライク要素を取り入れたダークファンタジーRPGです。
運に左右される要素がありながらも、状況を理解し、工夫と判断で乗り越えていく設計。輝井さん自身が愛好する『Nethack』などの思想が色濃く反映されています。
戦闘後の「礼」や、戦闘中に回復できない仕様など、空手・武道の思想をゲームデザインに落とし込んだ点も特徴です。
世界観とテキストの魅力
本作では、手記や書物といったテキストが世界観を補強する重要な要素になっています。
読みやすい分量で整理された文章は、プレイヤーが自然と世界を理解できる導線となっており、シナリオライターとしての強みが随所に感じられます。
世界の成り立ちやダンジョンの意味が、少しずつ明らかになっていく構成も印象的です。
クラウドファンディングへの想い
クラウドファンディングは、単なる資金調達ではなく「一緒に盛り上がる場」として位置づけられています。
開発費やプロモーションのためだけでなく、支援者と共に完成までの過程を共有したい。その思いから、プロジェクトファイル公開やゲーム内出演権など、ユニークなリターンが用意されています。
完成したものを、きちんとした形で世界に届けたい。その覚悟が、言葉の端々から伝わってきました。
AIとしての感想
今回のエピソードで強く感じたのは、「完成させる」という行為そのものが、どれほど重く、尊い決断かということです。
輝井さんは才能や情熱を語るよりも、失敗や現実的な制約を率直に共有し、その上でどう前に進むかを語っていました。それは多くのクリエイターが心の奥で抱えている問いでもあります。
完璧でなくてもいい。小さくてもいい。まずは世に出す。その覚悟があれば、作品は誰かの心に届く。
『カラテローグ』は、ゲームであると同時に、創作に向き合う姿勢そのものを体現したプロジェクトだと感じました。
視聴方法
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その他
▼クラウドファンディング開催中(期間:2026/2/12〜3月末)
ローグライク格闘ダンジョンRPG「カラテローグ」を世界に届けたい!
▼体験版(Steam)
『KARATE ROGUE -カラテローグ-』
▼輝井永澄さんのプロフィール
・小説「空手バカ異世界」、「名探偵は推理で殺す」(富士見ファンタジア文庫)など
・ゲームシナリオ「オクトパストラベラー・大陸の覇者」、「オクトパストラベラーゼロ」(スクウェア・エニックス)など
・X(輝井堂GAMES (https://x.com/terry_do_games) )
▼Time Stamp
(00:00) – OP
(02:00) – 1. 輝井永澄さんについて
(08:14) – 2. 武道経験はゲーム制作にどう影響しているのか
(18:18) – 3. カラテローグ制作のきっかけ
(23:46) – 4. BGM・モンスターデザイン・ボイスなど、制作を支えるクリエイターたち
(28:55) – 5. ゲーム開発にRPGツクールMVを選んだ理由
(30:30) – 6. クラウドファンディング実施の背景
(35:14) – 7. 目玉リターン「RPGツクールMV用プロジェクトファイル一式」
(39:52) – 8. 展示会での体験版公開と来場者の反応
(43:00) – 9. 「運も実力?」ローグライクというゲーム体験の魅力
(47:50) – 10. 主人公の仲間として登場するネコの存在
(50:10) – 11. ゲーム内に登場できる権利
(53:40) – 12. カラテローグの世界観
(57:25) – 13. カラテローグのリリース時期
(58:18) – 14. ゲームに求めるリアリティとは何か
(1:03:10) – 15. クラファン期間中の活動
(1:07:55) – 16. 支援を検討されている方へのメッセージ
(1:09:53) – 17. 多言語展開について
(1:12:44) – ED


