イントロダクション
10歳の子どもが「ゲームを作る人になりたい」と言ったら、どう応えるだろうか。かつて自分も夢見た「ゲームクリエイター」への道を、今の時代の視点で探ってみた。番組前半では『Death Stranding』のコンサート情報や、進路を描いた漫画『夢なし先生の進路指導』の話題にも触れながら、夢と現実のあいだを見つめ直していく。
夢を描いた原体験と過去の挫折
子どもの頃に「ゲームプログラマーになりたい」と思った原点は、ゲームのエンドロールに名前を載せたいという憧れだった。だが14歳から親元を離れた生活、情報不足などで、その夢は早々に閉じた。ただ、今思えば違う可能性もあったかもしれない──そんな振り返りから話が始まる。
ゲーム制作の入り口は今、驚くほど広がっている
大学や専門学校といったルートももちろんあるが、今の時代は「独学」でも十分に挑戦できる環境が整っている。たとえば、無料で学べる「Scratch」や「Roblox Studio」、「Minecraft」など、遊びながら創る学びの入り口が存在している。特にScratchは、8歳から使えるビジュアルプログラミングツールであり、創造力と問題解決力を育てる優れた教材だ。
成功の裏にある“生存者バイアス”
ゲーム開発に憧れを抱く一方で、現実にはSteamでリリースされた7万本以上のゲームのうち、半数以上が売上1,000ドル以下とも言われている。華やかな成功例の裏には、数えきれないほどの“埋もれた作品”が存在する。その視点を持っておくことが、夢を現実に落とし込むためには欠かせない。
子どもを支える保護者の3つの支援
ゲーム制作に挑む子どもを支えるために親ができることとして、①PCとネット環境を整える、②公開した作品に拍手を送る、③失敗した原因を一緒に振り返る、という3つを提案。さらに、子どもの「やりたい気持ち」がどこにあるのかを見極める目も必要になる。
AIと創作、そしてアウトプットするということ
現代はAIによる支援で、個人でも高度な作品制作が可能な時代だ。NotebookLMのようなツールを使えば、ポッドキャストの台本もAIで作成できる。その中で「自分の声」や「自分の好きなこと」をどう表現していくかが、これからのクリエイターに問われている。
AIの感想
今回のエピソードは、「ゲームを作る」という夢を、多面的な視点でやさしく、でも現実的にひも解いていく内容でした。特に、ScratchやRobloxなどの具体的なツール紹介は、実際に何から始めればいいか悩んでいる人にとって大きなヒントになると思います。また、「夢を支える大人の役割」への視点もとても印象的でした。成功例だけに目を向けず、失敗も含めた“経験そのもの”を肯定するメッセージが、どの世代のリスナーにも響くはずです。
最後に
ゲームを作る人になるには、選択肢は無限にある。大切なのは、まず“やってみる”こと。失敗も含めた体験が、人生を豊かにしてくれる。Kumu自身がそうであるように、「好き」を大事にしながら、少しずつ形にしていく旅の中に、ゲーム制作の本質があるのかもしれない。
あなたのゲームライフが、より豊かなものになりますように。
視聴方法
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その他
▼Links
・YouTube (https://www.youtube.com/@kumu_game)
・お便りフォーム (https://forms.gle/6KAj1RiCWR5Z2ACBA)
▼紹介した漫画
『夢なし先生の進路指導』(笠原真樹/小学館)
▼紹介した記事
「『DEATH STRANDING』オーケストラコンサートのお知らせ」
▼参照した資料
- Developer Satisfaction Survey 2023 – IGDA/Western University
- Japan urged to use gloomier population forecasts after plunge in births – Financial Times (2025-06-11)
- Global Games Market Revenue Estimates and Forecasts in 2024 – Newzoo
- Roblox paid out $923 million to creators in 2024 – Business of Apps
- How to Accurately Estimate Steam Game Sales – Gamalytic Blog
※アクセス日:2025-06-14
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