『ウィッチャー3』というゲームをじっくりと遊んでいる。
2015年に発売され世界で6000万本以上を販売しているという超ビッグタイトルだ。
2022年には「次世代機向けアップデート」も行われているので、発売から10年経った2025年現在でも非常に楽しめている。
僕が買ったのはPS5の『ウィッチャー3 ワイルドハント コンプリートエディション』。ロード時間の短縮や、グラフィックの大幅強化がされているほか、『無情なる心』と『血塗られた美酒』という大ボリュームのDLCもあそべるのだ。
セール期間を狙えば、2000円以下で買えることもあるので、ぜひ狙ってみて欲しい。
なぜ今ウィッチャー3を遊んでいるのか?
発売当初からずっと気になっていたタイトルだったが、5年ほどゲームから完全に離れていた時期とも重なり時間だけが流れていた。ふと自分の人生を見つめ直したときに、ストレスも抱えてしまっていたことで、子どもの頃から好きだったゲームという趣味を再開。そして、1年半ほど前にPS5も購入した。
前述の通り、セール期間であれば非常にお手頃な値段で買えるということもあり「いつか遊べれば」という気持ちでソフトを購入した。今は細々とYouTubeでゲーム実況を配信しているので、つねに遊ぶソフトは探している。日常の趣味の時間でゲームをしようとすると、コスパを考えてしまい楽しめない。(ゲームをする時間があるのであれば、勉強とか仕事とか生産的なことに時間を使った方がいいのではと考えてしまう)
だがゲーム実況を配信しているおかげで、『ウィッチャー3』のような長尺のゲームはむしろ有難い気持ちすら湧いてくる。物語性のあるゲームが好きなので、ゲラルトになりきって中世西洋風のゲームの世界に浸かる気分を味わいたかったのだ。
極めて大人向けのゲームである
CEROは、Z(18才以上のみ対象)なのでオフィシャルにも大人向けのゲームである。
理由は複数あるが、一つは”敵”の倒し方だ。
剣を持ったゲラルトは、旅先で”敵”と戦うことがしばしばある。
”敵”とは、いわゆるモンスターもいるが、盗賊などの人間とも戦うことになる。
”敵”の倒し方に残虐描写があり、胴体切断、首の切断などはあたり前。
さすがにこれでは未成年が遊ぶにはハードルが高いと感じる。
またいわゆるセックス描写も存在する。
といっても日本のPS5では下着着用。海外版やPC版は違うようだ。
映画を見ていても感じることだが、海外の映画作品だと、
主人公(男性)とヒロイン(女性)の関係性が高まると、
すぐにベッドシーンに流れていく。
これが普通の描写なのだろう。
だからこそ、『ウィッチャー3』の作品を作り出す上で必要な演出だったのだと感じた。
何が面白いのか?
『ウィッチャー3』を遊んでいて感じる面白さは、
選択肢の多さが挙げられる。
ちょっとした会話でも、通り一辺倒な会話をボタンで流して進めるのではなく、
プレイヤーに選択肢が委ねられているところが面白い。
実際に、プレイヤーの選択で、その後のゲームの流れも変わってくるのだ。
ちなみに僕は、すでに本編はクリアしていて、今は追加DLCの『血塗られた美酒』で遊んでいる。
本編では選択肢を間違えたこともあって、トゥルーエンドが見られなかった……(これはしょうがないと受け止めている)
通常のクエストやサブクエストも、選択一つで結果が変わってくるので気が抜けない。
といっても、全ての選択肢を「正解」にする必要はなく、
プレイヤーが感じた選択に応じて物語が展開しているので、
これぞゲームならではの体験だと感じるのだ。
『ウィッチャー3』を遊ぶ前に、『ゼルダの伝説 ティアーズオブザキングダム』を遊んだこともあって、正直ティアキンと比べると、操作の不便さやオープンワールドの作り込みの違いも感じた。
だが、そもそも作られているゲームの世界観が違うし、
オープンワールド型のゲームとしては、世界を探索することが楽しめるので、
なんら不満はない。
なによりフィールドを開拓する楽しみがあるところに、作り手の思いを強く感じる。
操作性やUIについて
最近のゲームは操作性に優れているので『ウィッチャー3』の独特の操作に慣れるためには、少し時間を要するかもしれない。
ただオプションなどで、
・印(ゲーム内で使える魔法のようなもの)のショートコマンド設定ができたり
・オイル(敵の種族に合わせて有効なオイルを選べる)が自動で設定されるようにできたり
痒いところに手が届く仕様になっている。
ちなみに僕は、ゲーム中のロード画面に表示されるtipsで多くを学んだ。
戦闘やスキルについては、これも慣れていけば自然と身につけられるレベルだと思う。
ただし、高難易度では当然高い戦闘スキルが求められる。
僕は通常の難易度でカジュアルに遊んでいる。
DLC『血塗られた美酒』の印象
追加DLCの『血塗られた美酒』については、これだけで1本のゲームだ!と言い切れるくらいたっぷり楽しめている。
想定プレイ時間は50時間。
ワインと絡めた話なので、ワイン好きの人は、それだけで楽しめると思う。
街並みは本編とは違い、南方の地域ということもあって、
緑豊かで、花も綺麗に咲いている。
本編は薄暗い雰囲気だったので、違う環境を楽しめる。
「ウィッチャー3」から得た気づき
ふだんフリーランスとして働いているので、
ウィッチャーとして仕事を請け負う際の価格交渉やクライアントとのやりとりなど、
自分の仕事と対比しても気づきが多かった。
あと細かいところとして、JRPGだと不要な装備やアイテムをショップで無限に売却して、
資金調達できるが、『ウィッチャー3』では店主側の資金も明確になっていて、相手の資金が底を尽くと売却ができない。
現実世界での資本主義の流れが反映されている。
「ゲームとしては不便だよね」
「ゲームにここまでのリアリティは不要では?」
と思う自分がいたが、これはこれでゲーム体験として良いと感じた。
(例えば、相手商人に自分のアイテムを買い取ってもらうために、相手にも利益を出してもらおうという考えが働く)
膨大なテキスト
個人的には『ウィッチャー3』のなかで、膨大なテキストが読めることも好印象だ。
書物や人物や怪物についての説明がとにかく細かい。
ここまで深掘りして描写できるのか!?というほど。
もちろん、キャラクターの重要度合いや、物語への関わり具合でもテキストのボリュームが変わるが、
ストーリーが進展することで、加筆されたり、前作からのつながりを知ることができる。
読み物が好きな人は、『ウィッチャー3』の世界観をより深く知るためにも、
ぜひいろんなテキストを読み尽くして欲しい。
これから遊ぶ人へのアドバイス
トロコン目的なら一番高い難易度の「デスマーチ」を選ぶ必要があるが、
そうでなくて『ウィッチャー3』のストーリーや世界観を楽しみたいのであれば、
難易度は「ストーリー&バトル」をおすすめする。
ちなみに僕は少しでも英語学習の助けになればと思っているので、
音声は英語を選んでいる(字幕は日本語)。
街中での雑談は正直聞き取れないが、
訛りがあったり、階級に応じて話し方(アクセント)が違うなどの違いも感じられるので
世界観を楽しみたい人は、音声英語もおすすめ。
まとめ
これだけ色々書いてきたけど、まだ『血塗られた美酒』をクリアしていない。
あと半分くらいだと思うが、
『ウィッチャー3』としてはプレイ時間が130時間を超えるところまで遊んできたので、
このタイミングで、『ウィッチャー3』で感じたゲーム体験を書いてきた。
噂に違わぬ名作だし、世界で6000万本を売り上げていることは伊達じゃないと感じた。
すでに『ウィッチャー4』も制作されていることが発表されている。
各メディアの報じている内容だと、2027年以降との話なので、首を長くして続編の発表を待とうと思う。