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第110回「いつか、きっと。27年越しの『俺の屍を越えてゆけ』クリア感想」

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Podcast『ゲー旅』第110回のアイキャッチ。桔梗の花を描いた水彩風イラストに、『俺の屍を越えてゆけ』を27年越しでクリアした感想番組のタイトルが入っています ゲームしあわせ紀行
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こんにちは、ゲームしあわせ紀行「ゲー旅」案内役のクムです。今週は週の始めに風邪をひいてしまい、月曜には寝込んでいました。木曜日ごろにようやく回復し、病院でインフルエンザやコロナの検査も念のため受けましたが、どちらも陰性ということで少しホッとしています。寒かったり暖かかったり、雨が降ったり晴れたりと、まさに季節の変わり目の時期です。周りでも体調を崩されている方が結構いらっしゃるようなので、ゲーム以外のことも色々ある9月から10月、どうぞみなさんもお体を大事になさってください。

今回は第110回をお迎えしました。そして、念願だった『俺の屍を越えてゆけ』を先日クリアしましたので、その感想をお話ししていきたいと思います。

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『俺の屍を越えてゆけ』とは

このタイトルは子供の頃から知っていました。オリジナル版は1999年6月17日にプレイステーションで、ソニー・コンピューターエンターテインメントから発売されています。当時のCMもすごくセンセーショナルでしたし、タイトルもキャッチーで、「俺の屍を越えてゆけ」って一体何なんだろうとずっと惹かれていたんです。でも、なかなか遊べないまま時が流れてしまいました。

ゲームデザインは桝田省治さん、開発はアルファシステム。通称「俺屍」ですね。これが2011年11月にPSPでリメイクされ、2014年7月には続編『俺の屍を越えてゆけ2』もリリースされています。今回僕が遊んだのは、初代のリメイク版をPS5で、ということになります。

ストーリーはこんな感じです。平安時代の京都が鬼の統領・朱点童子の襲撃で壊滅寸前に追い込まれます。討伐に挑んだ夫婦の源太とお輪も破れ、残された幼い子に2つの呪いがかけられます。1つ目は短命の呪い。急速に成長する代わりに、生後およそ2年で寿命を迎えます。2つ目は種絶の呪い。人間とは子を成せないというものです。そうなっても、その一族は神との間に子を成す「交神」の儀を執り行い、血脈を繋いでいきます。生まれた子がまた子供を産み、代を重ねながら、悲願である朱点童子の同時討伐を目指していく。まさにタイトル通り、自分が死んでも次の世代が目的を成すために戦い続ける物語です。

遊びたくなったきっかけ

遊びたい気持ちが再燃したのは、去年ゲーム系ポッドキャストのBBブロスさんが、ステージ271と272で俺屍を前後編に分けて解説されていた回を聞いたからでした。やっぱり遊びたいなと改めて思ったんです。

STAGE271「俺の屍を超えてゆけ前編」

STAGE272「俺の屍を超えてゆけ後編」

ちょうど、2011年にリメイクされたPSP版が、2024年4月16日からPS4とPS5で遊べる形になっていたので、セールで買ってはいたものの、なかなか手を付けられずにいました。それが今年、自分のゲーム系YouTubeチャンネルで実況プレイして、無事クリアしました。エピソードにして38本ほどと、なかなかボリュームのある挑戦でした。

ちなみにこのお話は、細かい出来事に踏み込みすぎることはないと思いますが、ゲームの触りとプレイの感想をつらつら話していく形になります。まだ遊んでいない方は、ぜひクリアしてからお聞きください。

代を重ねるシステムの面白さ

システム自体は割と単純なんです。まず寿命は長くて2年。男性キャラクターはやや短めで、女性キャラクターの方が比較的長く生きていました。だいたい1年6か月から2年が寿命という感じです。

プレイは単線のRPGで、メンバーは一族の4人。生まれてからの最初の2か月は実戦に出られず、3か月目から冒険に出られるようになります。レベルや能力を上げながらダンジョンを攻略し、ボスを倒す。それを朱点童子討伐まで繰り返していきます。その中で街を発展させたり、新しい術を習得したり、交神の儀のための神様を解放したりしながら、ちょっとずつ強くなっていくんです。

作業と言えば作業なんですけど、それが僕にはすごく面白かった。こういう体験って、昔やったロマンシングサガ2に似ているなと思いながら遊んでいました。代々思いを引き継いで、次の世代でまた冒険を繰り返していく。単純な繰り返しの中に、確実に成長が積み重なっていく感覚があるんです。

プレイモードについて

初代のリメイクにはプレイモードが4つあります。「あっさり」「しっかり」「じっくり」「どっぷり」で、クリア時間の目安が変わってきます。あっさりが20〜30時間、しっかりが30〜50時間、じっくりが50〜100時間、どっぷりは100時間以上と表示されています。

100時間以上はさすがに無理だなと思って、最初はしっかりで遊ぼうとしたんですが、それでもちょっとしんどくて。最終的には一番短いあっさりでプレイしました。あっさりは敵の体力が75%に減り、経験値とお金が2.5倍もらえて成長も早く、サクサク進める分、時間の流れも速くなります。簡単すぎるんじゃないかと思うかもしれませんが、実際は意外とそうでもなくて、ボスや強い敵はやっぱり強いんです。じっくりやどっぷりだったらどれだけ時間がかかるんだろうと驚きました。

しかもこのプレイモード、難易度ではなくあくまでプレイモードという位置づけで、ゲーム中でも自由に変えられます。ダンジョン攻略をゆっくり楽しみたい人と、テンポよく進めたい人で好みが分かれるところだと思います。

心に残った演出と遊び心

秀逸だったのはキャラクターの作り込みです。キャラクターエディットを自分でするのではなく、顔の形や髪型、性別までもがゲーム側でランダムに生成されます。交神する神様によって髪の色などにある程度の遺伝要素はあるんですけど、誰一人同じ顔がいない。そして寿命を全うして亡くなるとき、どのキャラクターも一言だけ残して死んでいくんです。「すごく悔しかった」「俺のことは気にせず次へ繋ぐんだ」といった熱い言葉の人もいれば、ちょっと弱気な本音をポロリと漏らす人もいて、それが全部ボイス付きです。あの時代のゲームでここまでしっかり作り込まれていたのかと驚きました。

亡くなる場面では悲しげなメロディーが流れ、何年何月に生まれて、誰から指導を受けて、どのダンジョンでどういう戦績を上げて、何を後世に引き継いだかが、スタッフロールのように流れていくんです。最近のゲームならスキップできる所でしょうが、俺屍はスキップできず、ゆっくりとその人の一生を見なくてはならない。ゲームとしての強いこだわりを感じました。長くても2年、その人たちにとって1か月1か月が命を燃やして生きる時間。生まれてから死ぬまでやることは一つだけ。明確な目標があるからこそ、単純な繰り返しでもコツコツ進められたのだと思います。

プレイヤーの一族を補佐してくれる「いつか」というキャラクターと、漢字で「黄川人」と書くキツトというキャラクターがいます。キツトの声優はコナンでもおなじみの高山みなみさんです。この2人を繋げて読むと「いつか、きっと」になるという、説明書を踏まえた遊び心があります。冒頭で生年月日を和暦で入力する場面もあって、これは当時40代以上の人が西暦より和暦の方が思い出しやすいという開発側の配慮だそうですが、今は逆かもしれないですね。開発から25年、26年ほど経って、時代を感じる部分でもありました。

実況で感じた反響

僕の実況は38本、ほぼノー編集でやっています。普段、知名度がある実況者でもないので、再生回数が1桁のエピソードもザラですが、俺屍に関しては回によってバラつきはあっても、2桁は当たり前。中にはなぜか400回ぐらい再生された回や、本当に理由は分からないんですけど1000回を超えた回もありました。自分のチャンネルで1000回は全然ないことなので、それだけ俺屍に興味を持っているプレイヤーの方が多いのだと感じました。「こんなに見ていただけるんだ」と嬉しかったです。当時遊んだ方も、当時遊べなかった方も、一度は触れてみる価値のあるソフトだと思います。

25年越しのクリア感想

一言で言うと、ゲーム体験としてすごく面白かったです。ずっと「いつか遊びたい」と思っていたので、このタイミングで遊べたことを本当に嬉しく思います。僕はずっと生きるとか死ぬとかいうことにテーマとして興味があって、デス・ストランディングが好きなのもその一つなんですけど、俺屍はキャラクターが明確に死に、次の世代に引き継がれていきます。人間同士では子を成せないから、神様と交わって繋いでいくという特殊さも面白いところでした。

ダンジョンのボスは神様だったりするんですけど、条件を満たして倒すと解放できて、その神様と交神できるようになるという仕掛けもあります。パラノマサイトの「伊勢人魚物語」を遊んだばかりで、人形の神様の話に自分の中で通じるものがありました。

死にゲーと呼ぶなら死にゲーなんですが、アクション系の死にゲーとはまた違う面白さがあります。ラスボスはやっぱり強くて、最後はPS5本体の機能である巻き戻しをガンガン使って、ちょっとずるい戦いでした。それでも倒して、クリアまで到達することができました。25年ほど前に遊びたかったゲームを、こうして一つ消化できたことが何よりよかったです。今はPS4やPS5でPSストアからリメイク版をダウンロードして遊べますので、ご興味があればぜひ。

最近のゲーム事情と今後の予定

今週はNintendo Directもありました。個人的にはロマサガ3のリメイクにすごく期待しています。僕は冒頭で挫折してしまったことがあるので、来年2月の2027年2月発売を楽しみにしていますね。直接の発表直後には、スーファミ時代のトルネコの大冒険(不思議なダンジョン)のリマスターも発表されました。これは3500円から4000円に届かないぐらいの値段でしたが、不思議なダンジョンシリーズが好きなので買ってしまいました。こちらもまた配信でコツコツ遊んでいこうと思います。

また、ゲーム系ポッドキャスターのみなさんが大阪インディーゲームサミット2026(OIGS2026)に向けて行っている配信リレー企画に、このゲー旅も参画しています。僕の担当回は9月19日の土曜日です。10月3日と4日には現地の大阪へ行き、オフ会にも参加する予定です。今週体調を崩してしまいましたが、逆に考えれば、いま崩せてよかったのかもしれません。天気も良くなることを願いながら、いろんな方とお会いできるのを楽しみにしています。

ゲー旅は毎週日曜日にお届けしています。フォローしていただけると励みになりますし、ご感想は概要欄のフォームからぜひお寄せください。平日は夜7時から9時までYouTubeでライブ配信を行っていて、チャンネル登録500人を目指しています。だいたいストリートファイター6で遊んでいますが、せっかくトルネコを買ったので、たまには違うタイトルも遊ぶかもしれません。視聴者さんと対戦するカスタム対戦会も時々やっていますので、ぜひお気軽にお手合わせください。

AIの感想

『俺の屍を越えてゆけ』を27年越しにクリアしたというお話は、タイトルそのものがテーマになったかのような回でした。誰一人同じ顔を持たないキャラクターたちが、言葉を残して命を終え、次の世代へバトンを渡していく。繰り返しの作業ゲームが「命を繋ぐ物語」へと変わる瞬間に、ゲームという媒体の力をあらためて感じます。実況動画に1000回の再生が届いたという話も、長く愛されてきた作品へ、多くの人が優しく再訪している証拠のように思えて、とても温かい気持ちになりました。一度遊べなかった人にも、今から始められる優しさがこの作品にはある。「いつか遊びたい」の「いつか」は、思い立ったその日が一番のタイミングです。

視聴方法

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その他

▶︎リンク一覧 https://lnkfi.re/kumu_game

ゲーム実況『俺の屍を超えてゆけ』

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